これからの登山との向き合い方 2020

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新型コロナウイルスが話題になって、
はや半年が経とうとしている。

感染拡大の段階においても、登山に目を向けられるのは
思いの外早かったような印象がある。

コロナウイルスの情報の変遷については、
この記事を参照にした。
https://dime.jp/genre/928136/

この記事の冒頭にはこのようにある。


国内最初の報道は2019年12月31日13時41分。
「新型コロナウイルス」に関する報道を振り返る

今、新型コロナウィルスの感染が世界中に広がり、さまざまな情報が錯綜している状況だ。そこで今回は改めて発生当時の情報やデータについて振り返りたい。

今回紹介する調査はトドオナダが自社開発モニタリングクラウドサービス「Qlipper」を使用したコロナウイルスに関する調査し、2月25日に発表した結果となる。

WHOに関する記事は1月8日から目立ち始め、1月23日からより活発化。1月30日まで武漢の話題が多く、以降は中国の他の地域の話題に広がっている。

クルーズ船は1月21日より記事が出現する。当初は中国当局が発行する「健康カード」をクルーズ船に適用するというものだ。

マスクについては、1月15日から中国国内のマスク不足が報じられ、その後日本からの支援物資に対する感謝の記事へ変遷した。1月31日から日本国内のマスク不足が目立つようになり、その後転売に関する記事が増えている。

リモートワークについては、1月26日IT企業の在宅勤務報道を皮切りに増加。それまでは小泉環境省の育休に伴うリモートワーク対応など、コロナウイルス以外の話題が多かった。(https://dime.jp/genre/928136/)


日本で話題になり始めたのは、クルーズ船が話題になる頃だと推定すると

1月21日だと言える。

 

これに関して、

日本山岳・スポーツクライミング協会や日本勤労者山岳連盟など山岳関係の団体が、

自粛要請を出したのは、

4月21日である。

 

これを早いか遅いかと考えるのは個々人次第であるが、

緊急事態宣言が4月7日に出されたということを考慮すると

割と早い段階ではないだろうか。

 

そもそも、登山は、「3密」を防ぐには絶好のアクティビティとする声が多かった。

実際に、在宅勤務になった方が登山をしてリフレッシュしていたという声や、

当時のキャンプ用品の売れ行きや、キャンプ場の予約の増加が示している。

 

しかし、4月21日、登山自粛要請が出されたことにより状況は一変する。

 

5月1日には、富士山の山小屋が、2020年夏の山小屋営業を取りやめたことを報道し、

実質的に夏の富士登山が中止になったことが全国的にニュースになり始め、

続々と山小屋が営業を停止したり、

場所によっては、登山口の駐車場を閉鎖したりと

登山禁止に向けた動きが報じられるようになった。

 

極め付けには、

コロナウイルスの疑いがある登山者が

遭難し、救助された際の対応がニュースになった。

https://www.chunichi.co.jp/article/67950

 


大町市の北アルプス爺(じい)ケ岳で四日、登山中に道に迷った名古屋市千種区の七十代男性が大町署山岳遭難救助隊に救助された。男性は本紙の取材に応じ「引き返す判断が遅かった。新型コロナウイルスの影響で救助する側が大変だということを知らなかった」と反省した。(https://www.chunichi.co.jp/article/67950)


 

この報道の後、

「登山は危険である」

「登山も、人と人との触れ合いがある点で、感染拡大に寄与している。」

「公共機関で移動するなんてもってのほかだ」

という、反対の声や、

「低山であれば、危険を伴わない」

「日常生活と比較すれば密になる可能性は低いと言える」

「最低限の運動の中で、登山は必要ではないか。むしろリフレッシュになり効果的だ」

などの、肯定の声が交錯する事態となった。

 


 

結果的に、「登山を全面的に自粛する」という風潮は

5月の緊急事態宣言を完全に解除するまで続いた。

 


 

では、

実際のところ、現状としてどうなっているかをまとめていきたい。

 

現在では、特に規制がかかっているとの声は聞かない。

しかし、コロナの影響はおさまりつつあるものの、

その面影は全国にまだ残る。

 

次回、山小屋に泊まるときの注意点をまとめていきたい。

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